Argenta - Museo delle Valli アルジェンタ観光ガイド
フェラーラ県にあるアルジェンタは、人口約2万2千人、表面積311平方メートル、13の郡で成り立つ市である。美しい自然の沼地とその周辺には、アルジェンタの自然環境博物館が存在する。
関連イメージ (5)

アルジェンタの歴史は、ローマ時代以前にまで遡る。アルジェンタという名前の由来は、その沼で湿った地が放つ銀色(アルジェント)の反射光と云われている。アルジェンタの起源はラヴェンナの教皇と深い繋がりを持ち、10~11世紀にはポー川沿いの港が栄えたことでも知られる。12世紀に入りラヴェンナから北部に向かってのエステ家の勢力が拡大、アルジェンタも例外でなくこの圧力を受けるようになる。1334年エステ家は法王クレメンテ6世の屋敷を得、フェラーラ全土の公国が教皇に返還された年、1597年のアルフォンソ2世の死まで所有し続けた。
アルジェンタの民衆は幾度も独立のために戦い続けた。この独立運動の象徴とされる人物ジュゼッペ・ヴァンディーニは、アルジェンタがイタリア共和国に併合されてから1874年までの間、初めてのアルジェンタ市長となった。
第二次世界大戦では町は深刻な被害を受けるが、戦後の復旧と共にアルジェンタは更なる発展を遂げた。特にここ15年の発展は目覚ましく、主に農業、土木建築業、食品製造業、プラスチック製造業、イグサ細工や籐細工などの手工芸などが盛んである。
アルジェンタでは毎週木曜日に市が行われ、 9月には大規模な見本市、また様々な劇場公演なども豊富に行われている。

自然環境博物館
アルジェンタの自然環境博物館には、谷の博物館、干拓の博物館、 市立博物館、カンポットのオアシスがある。
谷の博物館 -Museo delle Valli は、アルジェンタの中心地から4Km離れた自然の中心地にあるカジノ・ディ・カンポット内(この建物は18世紀末から19世紀初頭にかけて造られたもの)にある。ここでは館内のガイドの他カンポットのオアシスのガイド予約も受け付けている。また、博物館の優れたガイドシステムや独自性が評価され、1992 年には"ヨーロピアンミュージアムオブザイヤー"を受賞した。
この博物館の建物は18世紀末から19世紀初頭にかけて造られたもので、学習用の池、駐車場、学習室として利用できる小屋、休憩室も用意されている。
1階には、 受付、ロビー、地図作成法の紹介、ブックショップ、会議室、 干拓の歴史と機械による干拓のデモンストレーション等があり、 その上の階には、"谷のコンサート"のビジョン、オアシスに生息する鳥の歌声などの音とイメージを紹介するビデオなどが展示された音の展示室 、オアシスに生息する植物・動物の説明イラストレーションパネルが並ぶ自然セクション 、顕微鏡等が設置された研究室等 がある。
カンポットのオアシス-Oasi di Campotto 1972年のラムサール会議にて世界的にその名を知られるようになった湿地帯のオアシスは、1600ヘクタールの野外博物館である。 この淡水の湿地帯では60年代まで猟が許可されていたが、1977年アルジェンタ市、フェラーラ県、Bonifica Renana組合らによって野生植物・動物保護オアシス化が求められ、 "アルジェンタとマルモルタの谷"と呼ばれるようになった。
干拓の博物館-Museo della Bonifica アルジェンタから1Km離れたサイアリーノの排水組み上げ所に存在する。単なる歴史ドキュメンタリー博物館にとどまらず、実際の仕事現場を目にすることのできる生の博物館といえよう。実際の仕事現場であるため、事故の危険性を避けるためにも、ガイド同伴が義務付けられている。博物館内コ-スは"人と水の歴史"と名づけられている。館内観覧の所要時間は90分。
市立博物館-Museo Civico アルジェンタの中心地、サン・ドミニコ教会にある博物館。市立博物館では環境の歴史・構築についての紹介、また市立絵画館の考古学セクションもこの博物館内にある。 教会は15世紀ビアジョ・ロッセッティのスタイルによるもので、教会内部には"サン・ジョヴァン・ニバッティスタと教会の博学者達の歴史"が存在する。博物館内の観覧コ-スには、先ず絵画館の美術作品が展示され、その先に1980年から1993年の間に行われたの干拓作業中に発掘された遺物が展示されている。発掘された遺物は6世紀から17世紀のもので、主にピエーヴェ・ディ・サン・ジョルジオ、パルマノーヴァ、マテオッティ通り、ヴィナロラ、アルジェンタで発掘されたものである。

資料提供:アルジェンタ観光事務局

他のガイドを観る 他のガイドを観る
 
ザッピング
Gelati イタリアのお菓子
イタリア語では、甘いものをDOLCE ドルチェと呼びます。お隣のフランスやオーストリアのケーキがあまりに有名なため、どうもかすんでしまいがちなイタリアのデザート。しかし、よく考えてみれば、ジェラ-トやティラミス、パンナコッタなど、日本のファミレスメニューにも載っていそうなこんなデザートたちも、実はイタリアン・ドルチェなのです。
Binari del treno イタリアの鉄道
イタリアの街と街、そしてヨーロッパの年をもつなぐ鉄道。特に個人旅行には欠かせない交通手段です。また、鉄道からでしか観られないイタリアの風景も、鉄道旅行の楽しみの一つです。
Trento トレント観光ガイド
静かな谷あいに点在する湖と城・・・夏冬共に観光のメッカであるトレントには、歴史・芸術・自然がふんだんに詰まっている。
Campagna プラト観光ガイド
トスカ-ナ州の北部の後背地。町から数キロメ-トル南にはフィレンツェ、北に はピストイアがある。激しい歴史の波にもまれながらも、常に独自の芸術・文化 を守り続けてきた、工芸・商業の盛んな地。
Copyright © 2004-2024 Supero Ltd, Malta MT 2105-2906 All rights reserved.