長い歴史を持つヴェローナの町の中心街は非常に広く、今日に至るまで良い保存状態が保たれている。紀元前49年に建てられたロ-マの役所からは、その当時の繁栄を見受けることができる。また、ロ-マ円形劇場"アレーナ"は、現在世界に存在する野外劇場の中でも屈指なものとされている。その他、アルコ・デイ・ガーヴィ、ポルタ・ボルサーリ、ポルタ・デイ・レオーニ等、千年の時との勝負にけた建造物が多々存する。 中世およびルネッサンス期、オーストリア時代の注目すべき建造物の他、あらゆる時代の家・屋敷・広場が町を暖かに彩っている。
町の中に存在する数多くの歴史ある教会:
- サン・ゼノ聖堂(町の守護聖人を奉ったロマネスク様式の聖堂。銅版で装飾された木製の扉がある。)
- サン・フェルモ、サンティ・アポストリ
- サン・ロレンツォ教会、サン・アネスタジア教会(ピザネッロとアルティキエロの壁画がある。)
- サン・ジョルジオ教会(町の多くの建築に携わった建築家サンミケリの建築とみられている
ロマンチックな観光名所として、シェークスピアの物語"ロミオとジュリエット"の中でロミオがジュリエットに愛を告白するバルコ二ーがある。
13世紀のものとみられる建物の正面はレンガで覆われ、バルコ二ーのついた大きな窓がある。伝説では、ジュリエットは愛するロミオを見る為にこのバルコ二ーに出てきたという。
そして、ヴェローナの町のシンボルとして存在するローマ劇場"アレーナ"。ここでは、1913年から音楽・演劇・バレエ・オペラの公演が再開され、毎年素晴らしいのオペラ公演が行われている。
その他、ヴェローナに存在する民俗イベントの中で最も有名なものとして、ヴェローナのカーニバル"バカナル・デル・ニョコ" がある。

ヴェローナ県の領土は、北西からアディジェ川の南東に向かって伸びている。
現在10本の橋がヴェローナの町の2箇所をつないでいるが、ローマ時代には Pons Postumius(現在は残っていない)とPons Marmoreus(ポンテ・ピエトラとして知られる)の2本の橋のみによりつながれていた。
また、ヴェッキオ城の歩行者専用に利用されている橋ポンテ・スカリエロは、市民と軍の反乱を懸念したスカラ家によって造られたものである。
ヴェローナ周辺、Soave、 Villafranca、 Cologna Veneta、 Valeggio sul Mincioをはじめとする多くの町は歴史に富んでおり、ひとつとして貴族の屋敷や城の存在しない場所又は重要な歴史的事実が存在しない場所はない。
肥沃したヴェローナ平野の南部、"バッソ・ヴェロネーゼ"と呼ばれる地域は、主に農業が盛んに行われている他、伝統工芸そして工業の土地としても知られている。特に秋は詩的で美しい風景を楽しむことができる。
領土の北東部には、1990年に自然公園に指定されたレッスィーナ自然公園が広がり、夏冬共に観光地として栄えている。 その他、ボルカの化石博物館( Pesciaraで発掘された化石が展示されている)、ポンテ・ディ・ヴェヤ(自然に造られた岩のアーチ)、モリーナの滝をはじめ、ピクニック、サイクリング、トレッキング、スキーを楽しめる自然に包まれている。
領土の北西に連なるバルド山脈には、様々な植物が根付き、古くから植物学者・自然学者たちのメッカとして知られている。
また、ふもとに広がるガルダ湖とバルド山の距離は1650メートルであるにもかかわらず、最新のロープウェイのおかげで10分という短い時間で行き来することができる。このガルダ湖が生み出す光と色は、地中海と北イタリア両方の雰囲気を持ち、"オリーヴのリヴィエラ"と呼ばれている。
ローマ時代の教区、スカラ家の城、ヴェネツィア式の建造物、 19世紀の城塞と文化・歴史・伝統にも満ちている。その他、ヨット、カヌー、ウインド・サーフィン、釣り、ダイビングなどのスポーツ、遊園地, 動物園 と ゴルフ場などのアミューズメント施設豊富である。そして一日を満喫した後には、ガルダ名産のワインとオリーブオイルと淡水魚が舌と胃袋を満たしてくれる。
ヴェローナとその周辺の郷土料理:
- ポテトのニョッキ
- 豆のパスタ
- "パッパルデッラのレバーあえ"
- "パストリサンダ・デ・カヴァル"
- パンドーロ、スカラ島のリゾット
- ヴァレッジョのトルテリーニ
- アルコレのアスパラ
- モンテ・ヴェロネーゼのチーズ
- ヴィッラフランカのスフォリアティーナ
- 主なワイン銘柄: il Valpolicella、 l'Amarone 、 il Recioto、 Custoza、 il Soave、 il Recioto di Soave、 l'Arcole、il Lessini Durello
資料協力:ヴェローナ県
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