なぜアグリトゥーリズモでバカンスを過ごすのか?
アグリトゥーリズモの宿泊客は、宿泊客である以前に農場への来客です。そのため多くのアグリトゥーリズモでは、宿泊客が農夫達の隣で農作業を行う機会も用 意されていたりもします。気持ちの良い汗をかいた後には、リラックス、休息、美味しい食事と、最高の時を過ごすことができるのです。
アグリトゥーリズモとは何か?
アグリトゥーリズモとは、一般公開している農場・農園を兼ねた宿泊施設のことです。このような農場・農園の多くでは、見学、体験、ワインの試飲、特産品の販売等、家族ぐるみで楽しめるプログラムが、豊富に用意されています。
アグリトゥーリズモがポピュラーな地域というのは、トスカーナ州、エミリア・ロマーニャ州、マルケ州、ヴェネト州など、主にワイン産地なのですが、今回はあえてロンバルディア州のアグリトゥ-リズモを紹介したいと思います。
なぜロンバルディア州なのか?
ミラノで仕事の打ち合わせがある~2日間の休暇を有効に使いたい~マルペンサ空港での乗り換えに待ち時間が数時間ある~など、都会で生活・移動する人々には、忙しい中にぽっかり空いた時間というものが存在したりするものです。
そんな短期間の空間を有効に利用して、美味しいワイン、家庭料理、農場見学、田舎の空気を味わいながら寝起きができたら素晴らしいとは思いませんか。
ロンバルディア州は、工業・経済の中心地なだけに、アグリトゥーリズモの存在はあまり知られていません。しかしながら、ミラノ県だけでもかなりの数のアグリトゥーリズモが存在するのです。
また、ミラノから30分、空港からバスで行ける距離には、有名なコモ湖もあります。コモ湖周辺に数日間宿泊するのならば、それこそコモやレッコのアグリトゥーリズモへの宿泊がおすすめです。湖上の美しい屋敷や庭、ベラッジョ、ヴァレッナ、トレメッツォなどの美しい町へフェリー観光しながら、優雅なひと時を味わうことができます。
ミラノの北東に位置するベルガモの町の中心には多くの建造物・芸術が存在し、その周辺にはベルガモの文化と歴史を築いた丘、山、谷、川、湖が広がっています。
パダーナ平野の中心にあるクレモーナ県は、ポー川、オリオ川、セリオ川、アッダ川が横切り、それら川沿いに続くポプラ並木が特徴的な地です。多くのサイクリングコースに恵まれ、ポー川沿いには長い散歩道が続いています。
マントヴァのパラッツォ・ドゥカーレには、美術愛好家必見のマンテーニャの壁画があります。その他マントヴァには、パラッツォ・デル・テ (1525–35)、サンタンドレア教会(15–18世紀)、レオン・バッティスタ・アルベルティの絵画、マンテーニャの墓、裁判所(13世紀)等が存在します。
ミラノの南西パヴィアは、米の産地で、あたりには多くの田園が広がっています。風景の中に突如として現れる修道院チェルトーザ・ディ・パヴィアが有名です。
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