Ponte delle Catene - Bagni di Lucca (Archivio Fotografico APT - PGMedia) ルッカ観光ガイド
ルッカの人々は「まるで美しさしか考える事がない」かのように美しさに専念してルッカの風景作りをした、という表現があります。確かにルッカとその周辺の景色は活気と静寂が共存し、森の中の小道、谷、絵のような小さな村など変化と魅力に富んでいます。ここは緑と歴史が融合した類稀な美しい地なのです。
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ルッカの街
ルッカの街は、トスカーナ州北西の中心にあるヴェルシリアの海岸から便利な高速道路に乗って18キロ、フィレンツェから車で30分ほど、ピサとは隣同士、アペニン山脈とアプアーネ山脈の手前の山々に囲まれ、アベトーネのスキー場やバーニ・ディ・ルッカとモンテカティーニの温泉、コッローディのピノキオ公園からも数キロという地理的にも恵まれた位置にあります。
600年以上に渡って都市国家だったルッカは、長い歴史を物語る城壁に囲まれ、その魅力を少しづつ見せてくれます。端から端までは徒歩で10分ほどで行くことができますが、急がずゆっくり見ながら歩いてください。いろいろな時代の建築が重なり合って調和し良く保存され、街の全てが見所だからです。
街の中心は広場、教会、パレスなどが切れ目なく続き、細く不規則な小道がくもの巣のようにつながっていて、重要な芸術作品や記念碑などが突然目の前に現れます。ナポレオーネ広場に面した王宮 ‐ 最近修復されたアデモッロの間、スタッフィエーリの間、アンマンナーティの間が現在全て公開されています。ここから19世紀のネオクラッシック式の建物、ジーリオ劇場のあるジーリオ広場へと続きます。この劇場はプッチーニやカタラーニ、ボッケリーニ、ジェミニャーニなどのルッカ出身の偉大な音楽家達を生み出す舞台となった所です
さらに少し行くとサン・ジョヴァンニ広場に出ます。サンティ・ジョヴァンニ・エ・レパラータの大変古い教会には洗礼盤が見られます。また、ドゥオーモであるサン・マルティーノ大聖堂は1000年ほど前に建てられました。ファザードは13世紀のロマネスク風で多様な形の小柱で飾られており、ヤコポ・ティントレットの「最後の晩餐」、ヤコポ・デック・クェルチャの有名な「イラリア・デル・カッレットの石棺」、ギルランダイオの「王座の聖母」があります。左回路中央の「ヴォルト・サント(キリストの聖顔)」の礼拝堂にある木製の十字架は、福音書の人物ニコデモによって彫られたと云われています。もう少し先のサン・ミケーレ広場にはサン・ミケーレ・イン・フォーロ教会があって、ロマネスク式の白大理石による美しいファザードの上から大天使サン・ミケーレ(聖ミカエル)の大きな像が下を見下ろしています。広場の先を行ったところには、街で最もにぎやかな「サロン」と言うべき商店街、フィッルンゴ通り、さらに大変美しいサン・フレデアーノ広場があります。この広場には、ルッカの司教であったロンバルドの聖人に捧げられたバジリカが建っています。ファザードは白大理石で、キリストの昇天を描いたビザンチン様式の大きなモザイクは13世紀にルッカで活躍したベルリンギエーリ派の作品とされています。そして広場反対側の建物の後には、世界中の有名ブランドのCM撮影が行われることでも有名なアンフィテアトロ広場があります。この広場はローマ時代の円形劇場跡に数世紀に渡って住居・店舗が継ぎ足されて現在の姿になったものです。今でも完璧に原型の楕円形構造がはっきりわかる不思議な雰囲気は人々を魅了し続けています。
ルッカには大変興味深い国立博物館が二つあります。一つはガッリ・タッシ通りのマンシ宮、もう一つはクアルクオーニア通りの グイニジ邸 です。また、重要な芸術遺産を所蔵しているアンテルミネッリ広場の大聖堂美術館も見逃せません。ポッジョ通りの

ジャコモ・プッチーニの生家

も公開されていて、この偉大な音楽家の日常生活を実感することができます。コントローニ・ファネル邸とその美しいイタリア式庭園、古い水道史跡、ノットリーニの噴水も見逃せません。
しかし、ルッカの魅力は過去のものばかりではありません。宗教・文化・芸術・スポーツ等の興味深いイベントや催し物もたくさんあります。例えば国際コミックス&ゲームフェアはマンガ界の中心として広く知られるようになりました。サマーフェスティバルでは毎年世界で最も有名なロック・ジャズア-ティストを招き、骨董市(毎月第3日曜日)はトスカーナ州でも最も古く重要な野天市として知られています。その他イタリアバレストラ(大弓)選手権、「ルッカ共和国」カーニバルなどがあります。宗教行事ではサン・ズィータの花見本市、9月の伝統的なサンタ・クローチェ祭、サン・マッテオ祭、サン・ミケーレ祭等が行われます。中でも9月13日に行われるサンタ・クローチェの素晴らしい光祭りのパレードはヴォルト・サント(キリストの聖顔)に捧げられる祭りで、大勢の信者や歴史的衣装を着た人々で賑わい、9月のルッカを代表する最も重要な催し物となっています。

城壁
ルッカを訪れる人を最初に驚かせるのは樹木に囲まれた壮大な城壁でしょう。これは正真正銘ルッカのシンボルで、街を一周して囲みルッカの街に独特な表情を与えると共に、ルッカの歴史を物語っています。小さな都市国家の首都であったルッカは絶え間なく外的から脅かされたため、市民に自由と安全を保障するために常に防備を強化品しなければなりませんでした。現在の城壁はローマ時代、中世、15世紀のものに続いて造られた4つ目のものです。16世紀中頃から17 世紀の中頃にかけてそれまでの要塞基盤を拡大しながら造られました。大砲の出現によりその砲弾に耐えられるような城壁造りが必要になり、現在のような巨大な城壁となったのでした。
街の周囲を取り巻く城壁は不規則な形で全長4200メートル、11の区切り、10個の砦、1個の高台があります。砦と砦の間の塀は高さ12メートルで、土台の部分の厚さは30メートルほどです。砦の上には今でも小さな「兵舎小屋」があります。当番の兵士が宿営したり、周囲を防衛するために付けられた126 台の大砲用の弾薬を保管していた所です。いくつかの砦は内部を見ることができます。 南側のサン・ピエトロ門(1566年)、北側のサンタ・マリア門(1593年)、西側のサン・ドナート門(1629年)の三つの門は、当初から門として造られたため記念碑的意味を帯び、外部はニッキや像、フリーズなどで装飾されています。
19世紀初頭になると、この城壁の軍事的価値がなくなったため、マリア・ルイザ・ディ・ボルボーネの提案で城壁の上に数百本の樹木が植えられ、遊歩道として一般市民に開放されるようになりました。今日、城壁の内側にはルッカの街外側には周囲の風景と、ルッカの美しさを堪能できる大きな公園として愛されています。


ルッカは14世紀の初め頃、現在の城壁よりかなり小さな囲みの内側に100以上の塔を持っていました。それらは小さな街の内部で次第に増加し、遠くから見るとまるで森のようであったと云います。時間の経過と共に多くの塔は壊され、現在でも内部に入場できる塔は二つだけとなってしまいました。しかしこの二つは歴史的にも最も重要で意味のある塔なのです。
1980年代初めに修復され最初に一般公開されたのはグイニジの塔です。頂上にある樹齢数百年の樫の木は街のシンボルの一つとなっています。この塔は 1384年頃にグイニジ家のミケーレ、フランチェスコ、ニコラオによって建てられた素晴らしいパレスの北西の角にあり、高さ41メートル、全面的に赤レンガ造りで、230段の内部の階段を使って最上階まで登ることができます。樫の木の木陰から歴史あふれた街や城壁の外の郊外を見下ろすパノラマは言葉では言い表せない美しさです。
もう一つの塔は頂上近くに据えられた大きな文字盤からオーレ(時間)の塔と呼ばれ、修復の後1999年に一般公開されました。1390年にルッカ議会が鐘楼の上に24回だけ鐘を鳴らす時計版のない時計をつけることを義務付けられたことから塔に取り付けられた時計に、その一世紀後ルッカ市がこの塔を買い上げ市民の塔とした時、文字盤をつけて時間が見れるようにしたものです。その後度々新しいメカニズムや技術が投入されましたが、18世紀に12個のロ-マ数字が刻まれ現在に至っています。この塔と時計は訪れる人の注意を惹くだけではなく、その動くように修理された時計装置によってヨーロッパで現存する最も重要な歴史的時計となっています。

ヴィラと平野
小高い丘に囲まれた緑の中に400余りのヴェラが建っています。田舎風の独立した本格的屋敷やヴィラ風の建物など、すべてルッカの商人達によって建てられました。屋敷、庭園、並木道、噴水、石垣、門、周辺のワインやオリーブの段々畑、農家、田舎風の家、搾油所、古い小教会、道沿いの十字架や小道などがルッカからカパンノリ、ヴァルディニエヴォレまで続いたりして、徒歩や自転車、バイク、乗馬、車などで散策するのにぴったりです。
これらのヴィラの大半は完璧に保存され、アグリトゥーリズモとして使われているものもあります。貴族の歴史的ヴィラの他にルッカ平野には数々の集落や町があり、それぞれが興味深い特徴を持っています。この中で最も人口が多いのはアルトパーショで、その歴史は1084年にすでに存在していた「タウの騎士の病院」に深く結びついています。この病院はフランチジェナ街道を通ってローマへと巡礼に赴く旅人を収容し治療するという役目を担っていました。アルトパーショの北にはモンテカルロの町があり、古い城を中心にした周辺遅滞にはワイン畑が広がり田園風の一軒家が点在しています。ここは、ワイン、モンテカルロDOCの産地なのです。
南にはコンピテーゼ、最高品質のオリーブオイルの産地は小教会や城が沢山ある町です。この地域を特徴づける椿がどの古いヴィラにも必ず見られ、世界的に知られる国際椿祭りが開催されています。
カーニバルの時期にはいくつかのヴィラで時代衣装と仮面のパーティ-が開かれ、市民だけではなく旅行者も参加できます。旅行者は「ルッカ共和国のカーニバル」の伝統の中で、ヴェネツィアのカーニバルにも似た過去の世界の雰囲気に浸ることができるでしょう。
主なヴィラ:
ヴィッラ ブオンヴィズィ
ヴィッラ グイニジ
ヴィッラ グラバウ
ヴィッラ レアーレ

特産物
トスカーナの伝統はルッカ料理の中にも完璧に生きています。野菜、スープ、軽さと味と品質で世界中で有名なルッカ特産のオイルを塗ったパンなどをルッカとモンテカルロの丘で作られた赤・白ワインと共に味わうといった、主にこの地方の産物を使った田舎風のシンプルな料理が特徴的です。温暖な気候、南向きの畑、冷たい北風を防いでくれる山々を後に持つこの地域では、糖分が多く香りの高い、強くて健康的なワインが生産されます。ワインといえば、近頃「ワインの道」というルッカ発の散策コ-スが誕生しました。樹齢百年以上のオリーブの木と筋状のワイン畑が彩るなだらかな緑の丘をたどりながらこの地方の有名ワインナリーを訪ね、ワインを試飲するという格別なコ-スです。
近隣のセルキオ渓谷やガルファーニャでは、伝統料理の主な材料として、ローマ時代から知られている穀物の一種スペルト小麦と、ポレンタやネッチョに使われる栗の粉などを多く使用しています。その他の特産品として、栗ととうもろこしの粉で太らせた豚肉の腸詰め類とペコリーノチーズ等があります。アッペンニン山脈のルッカ側の広い林と草原の地域ではコケモモの採取が盛んで、セルキオ渓谷の全地域では、栗、苺、キイチゴなど、この地特有の森の果実が見つかります。また、ガルファニャーナではポルチーニキノコも大変有名です。アルトパーショのパンも特筆に価します。手作りの焼きたて新鮮で香ばしいパンは、イタリア中に配達されています。
ヴェルシリアの海岸地帯ではもちろん海鮮料理が伝統です。最も手の込んだものからシンプルな家庭料理まで、料理の「王様」である魚が色々な料理法で用意されます。スペルト小麦は魚料理にも伝統的田舎料理にも使われる基本材料です。
ルッカは世界中で有名なトスカーナ葉巻の産地でもあります。代々親から子へと受け継がれてきた技法で、一本一本手作りの葉巻が作られています。
ルッカのブッチェラート(ブドウ入りのクッキー)とガルファニャーナのネッチとカスタニャッチョ(どちらも栗の粉で作られる)、スペルト小麦のタルト、パジマータ(アニス入りパン)などのケーキ類を忘れることはできません。この他にも数えきれないほどおいしい伝統料理が、今日もルッカの食卓を飾っているのです。

文章提供:ルッカ観光協会 www.luccatourist.it
画像提供:ルッカ観光協会 - PGMedia

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