聖フランチェスコ大聖堂(Basilica di San Francesco)、 聖修道院:
大聖堂は斜面に建てられたため、上と下との重層構造となっている。下部会堂は1226年~1230年、上部会堂は1230年~1252年にかけて建てられた。1818年に聖者の遺体を安置した地下が発見される。
拝観者は、15~16世紀の柱廊に囲まれた広場から下部会堂に入るようになっている。
下部会堂は二重の"T"(タウ)字型で、ジョヴァンニ・ディ・ボ二-やブッチョ・カパンナの美しいステンドグラス。チマブエ、ジョット、ロレンツェッティ、シモ-ネ・マルティ-ニ等による13.14世紀の大壁画がある。
また、聖遺物礼拝堂にある貧者フランチェスコの古い日々を偲ばせる遺品、直筆の会則と聖痕の奇跡直後に兄弟レオ-ネに手渡した祝福の書は必見である。
シスト四世の回廊を経て、上部会堂へ足を運ぶと、そこにはジョット作の聖フランチェスコの生涯を描いた壁画が広がっている。その他チマブエ、カッヴァリ-ニ、トリ-ティの作品、15世紀のみごとな木製聖歌隊壇も見ることができる。
聖修道院の宝物館には、細密画で飾られた羊皮紙の写本、絵画、遺物箱、タペストリ-、聖具、祭壇の飾り幕など、興味深い品々が展示されている。これらの品はすべて、アメリカの美術評論家パ-キンスによるコレクションである。
聖フランチェスコ大聖堂をあとに、サン・フランチェスコ通りを進み間もない所にコマチ-ニ派の匠の家(Loggia dei Maestri Comacini:13世紀に建設、その後15世紀に増築)がある。この裏の細い坂道サント・アンドレア通りを進むと、そこにはサンタ・マルゲリ-タ教会のあるサン・ジャコモ地区が広がる。 そのままサン・フランチェスコ通りを進むと、マッチオ・ダ・グアルドによる15世紀の壁画を保存する巡礼小礼拝堂(Istituto Teologico)、市立絵画館( Pinacoteca Comunale)と
市立絵画館の別館として利用されているパラッツォ・ヴァッレマ-ニ(Palazzo Vallemani)がある。
A.フォルティ-ニ通りを過ぎ、ポルティカ通りに入ると美術館とロ-マの公共広場(Museo e Foro Romano)がある。ロ-マの公共広場"フォロ"はコム-ネ広場の真下に位置する。コム-ネ広場には紀元前1世紀のミネルヴァ神殿(Tempio Romano)、13世紀のポポロ塔、その正面に市庁舎(14世紀のパラッツォ・プリオ-リ)が建っている。
市庁舎の右手には、フランチェスコの両親の家の跡に1615年に建てられたバロック様式の新教会(Chiesa Nuova)が建っている。その左側の少し先に、聖フランチェスコが生まれた馬小屋サン・フランチェスコ・ピッコリ-ノ礼拝処(Oratorio di San Francesco Piccolino)がある。
マッツィ-ニ通りとサンタ・キアラ通りを進むと聖キアラ大聖堂が見えてくる。聖キアラ大聖堂(Basilica dedicata alla Santa di Assisi)は、1257年~1265年にイタリア・ゴシック様式でフィリッポ・ダ・カンペッロの設計によって建築された。正面扉とその上の丸花窓がとても美しく、内部はラテン十字型で、内陣上の丸天井や外陣にはシエナ派の影響を受けた画家達の壁画で飾られている。内部左側の聖ジョルジョ礼拝堂には、キリストがフランチェスコに語りかけたという有名なサン・ダミアノ教会の十字架、聖フランチェスコ、聖キアラの遺品が展示。地下には聖キアラの遺体が安置されている。
サンタ・アニェ-ゼ通りを進むと、11世紀まで町の大聖堂であったサンタ・マリア・マジョ-レ聖堂にたどり着く。現在、ファザ-ドは12世紀、後陣部分は13世紀のものとなっている。
コム-ネ広場に戻り、そこからサン・ルフィ-ノ通りへ進むと、1140年殉教者聖ルフィ-ノ司教の遺体を安置するために建てられた聖ルフィ-ノ司教座大聖堂がある。建築史上重要とされているロマネスクのファザ-ドは、3つの丸花窓と象徴的な彫刻で装飾されている。16世紀に改造された内部には、聖フランチェスコや聖キアラが洗礼を受けた洗礼盤や15世紀のピエタ像などが保存されている。鐘楼の下にはロ-マ時代の井戸もある。聖堂の付属博物館(Museo Capitolare)には、N・アルノによる重要な屏風絵が保存されている。
アッシジ近郊:
聖マリアの天使大聖堂(Basilica di Santa Maria degli Angeli) 中心地から5km
1569年に建設された大聖堂。アレッシによる美しい丸屋根で覆われている。内部のク-ポラ真下にある神秘的なポルズィウンコラ教会はフランチェスコ派初の修道院の核となった場所。1211年キアラがフランチェスコを訪ねて入会した場所でもある。そこから右手裏にある礼拝堂にて、1226年10月3日聖フランチェスコが天に召した。
聖堂敷地内には、有名な奇跡のバラ園とポルズィウンコラ博物館(Museo della Porziuncola)がある。博物館には遺物箱、僧服、ジュンタ・ピサ-ノの十字架、チマブエの聖フランチェスコ象などが展示されている。
カルチェリの退修所(Eremo delle Carceri) 中心地から4.5km
かつてはベネディクト派の修道院であった、スバシオ山の樫の木に囲まれた安らぎの場。フランチェスコと"兄弟達"は、ここの山腹の穴で祈りの時を過ごした。後に、修道士たちにより小さな僧院が増設された。
聖ダミアノ教会(Convento di San Damiano) 中心地から1.5km
聖フランチェスコが、十字架のキリストから召命を受けた場所。後年、"被造物の賛歌"の終章を完結した教会。更に、キアラ会発祥教会でもある。